この度、「海の恵みを生かす」という理念のもと、率先して脱炭素化に取り組み、取引先から選ばれ続ける企業であることを目的に、脱炭素化に向けた計画策定支援を行いました。
かね七株式会社について
かね七株式会社は、創業明治17年「味つくり100年」の食料品製造業です。
煮干・かつお節・だしパック・昆布巻・風味調味料・ほたるいか珍味等を製造しています。
かね七株式会社では、環境分野への取組みとして、SDGs活動への取組みや、太陽光発電設備の導入を行っています。
ーSDGs活動への取組み
CSR活動(企業の社会的責任)として、SDGsの活動に取り組んでいます。
かね七株式会社のSDGs活動はこちらから
ー太陽光発電設備の導入
電力使用量の削減のため、再生可能エネルギーである、太陽光発電を導入しています。
脱炭素化に向けた計画策定支援事業について
本事業は、富山市内の中小企業の脱炭素化を推進するため、カードゲームを活用した社内研修や、省エネルギー診断等を実施し、脱炭素化に向けた計画の策定を支援するものです。
対象 | 2024年7月30日・31日開催の「中小企業向けカードゲーム「2050カーボンニュートラル」体験型セミナー」(富山市主催)を受講し、チームとやましに参加している市内の中小企業 |
実施期間 | 2024年9月~2025年3月 |
支援内容 | 社内カードゲーム体験会、社内省エネセミナー、省エネルギー診断、脱炭素経営計画の策定 等 |
事業主体 | 富山市環境政策課 |
委託 | 一般社団法人富山ふるさと省エネ協会 |
こんな企業が参加しています
☑サプライチェーンを通して、脱炭素化に向けた取組みの必要性を感じている企業等
☑脱炭素経営に興味があり、そのための目標や計画作りを行いたい企業等
☑脱炭素化に対する社員の意識を高めていきたい企業等
「中小企業向けカードゲーム「2050カーボンニュートラル」体験型セミナー」(富山市主催)の記事はこちら
かね七株式会社の取組み事例
【課題(本事業に申し込んだ理由)】 |
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・地球温暖化による海水温度上昇等の影響を受け、年々、海産物の漁獲量が減っている。原料価格も高騰し続けており、危機感を持っている ・「海の恵みを生かす」という理念のもと、率先して脱炭素化に取り組み、取引先から選ばれ続ける企業でありたい ・使用エネルギーを見える化し、ムダを省くことで経費削減を目指したい |
【目標】 |
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・省エネルギー診断を実施し、エネルギーの見える化を行い、エネルギー削減のための提案を受けることで経費の削減を目指す ・脱炭素経営計画の策定を通して、脱炭素化に対する社員の意識向上を促し、具体的な実施策について共有する |
【取組み内容】 |
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・省エネルギー診断の実施 ・社内省エネセミナーの開催 ・脱炭素経営計画の策定 |
【結果】 |
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・参加者の脱炭素化に対する取り組みの関心度で高い評価を得た(とても高まった:60%、高まった:40%) ・省エネルギー診断の実施によって、年間で23.5t-CO2/年(CO2換算)のエネルギーが削減可能であることが分かった ・脱炭素経営計画の策定を通して、脱炭素化に対する社員の意識が向上し、実践に移すきっかけとなった |
【今後の展望】 |
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・脱炭素経営計画を実践し、社内の脱炭素化を進め、2030年までにCO2排出量を2024年比で4%削減する ・省エネルギー診断書を活用し、補助金を活用した設備の更新を実施する ・脱炭素化に向けた取組みを、社内外に発信し、新たなビジネスチャンスに繋げる ・経費を削減することで、値上げすることなく、質の高い商品をお客様に提供する ・脱炭素化に向けた取組みを通して、海の恵みを守ることに貢献する |
取組みの様子
【対象・実施場所】
受講者:5名(省エネ委員会メンバー)
実施回数:4回
実施場所:かね七顆粒課事務所
省エネルギー診断を実施し、使用エネルギーの見える化と、エネルギー削減が可能な設備について提案を行いました。

省エネルギー診断によって、
年間で
★23.5t-CO2/年の削減(CO2換算)
★10.5kL/年の削減(原油換算)
★事業所全体の1.5%の削減
が見込めることが分かりました。
省エネルギー診断の内容を踏まえ、省エネセミナー(「エネルギーの視点から見た企業の未来」)を実施。
その後、省エネ委員会メンバーで話し合い、脱炭素経営計画を策定しました。
脱炭素経営計画では、
・老朽化した空調の更新
・エアー漏れ対策の実施(老朽化したホースの更新)
・蛍光灯のLED化 等
全16項目を盛り込み、2030年までにCO2排出量を2024年比で4%削減することを目標としました。

【省エネ委員会メンバーの声】 |
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“脱炭素化の取組みを進めていくことは、自分たちの作業環境を良くすることにも繋がっていくことを学んだ” “計画策定を通して、工場内各所のエネルギーのムダを省いていきたいと思った” “蛍光灯が製造禁止になることを知り、今後はLED化を積極的に進めていきたい” “省エネ・生産性のどちらも向上させるために、各機器の動線の適正化も進めていきたいと思った” “計画の中に盛り込まなかった他の設備についても、省エネの余地がないかを考えていきたい” |


【総務・製造部課長:石黒文敏さんの想い】
ー支援事業を終えた感想ー
省エネ効果について、専門的な視点から可視化していただけて、取り組むべき課題が明確になりました。
来期以降は、策定した脱炭素経営計画のもと、使用期間が長くなっている冷凍庫や空調設備の更新についても進めていきたいと考えています。
「海の恵みを生かす」という理念のもと、脱炭素に向けた取組みを積極的に行っていき、その取り組みを社内外に発信していくことが理想です。
また、経費の削減によって、値上げすることなく、お客様に質の高い商品を提供し続けたいです。
ー社員の方々に向けてー
目の前のことに精一杯になりがちですが、長期的な地球環境や将来世代の生活を想像して、ともに協力しながら取り組んでくれると嬉しいです。
【まとめ】
今回は、事業を継続する中で感じられた「漁獲量の減少」と「原料価格の高騰」が支援事業を始めるきっかけとなりました。
経費を削減するのはもちろんのこと、100年続く歴史の中で、“自分たちが積極的に脱炭素化を担っていくことが、取引先から選ばれ続ける企業であるための重要な要素だ”というお考えのもと、脱炭素経営計画の策定に至りました。
かね七では、自分たちの取組みを、社内、そして社外へと広め、200年先も続く企業であるための活動を進めていきます。